5/5/2004 up   ホーム  インデックス

pin 補佐と代理と心得の境界




人事異動の季節だ。行く人、来る人、昇進した人、えーい!こんちくしょーの人、それぞれの前途に幸あらんことを。これから紙面には名前と新旧の肩書がわんさか掲載される。「あの先生、転勤かあ」とか「あいつもついに閑職か。ふふふ」とか、いろいろな思いが交錯するんだろうね。
人さまの異動にはあまり興味はないが、よーく見るとなかなか趣がある。それは肩書。「部長補佐」「部長代理」「副部長」「次長」では誰が偉いんだろう?(註1. それと「心得」って何だろう?疑問だらけだ。推察するに、1と2の間にランクを設けようとすれば、1.5のような小数点が必要ということなんだろう。ちなみに「心得」は、その身分になるには年数不足だが、空席はまずいので、とりあえずおまえがなっとけ!というものらしい。うーむ奧が深い。
探すといろいろな事情がありそうな肩書にお目にかかる。「局長事務取扱」「第一職務代理者」「首席監理官」「総務課付」などなど。本人や所属組織の人にとってはとても大切なことなんだろうなあ —— と想像する。
人事を掲載する側として悩ましいのは「副参事」などの役職以外の身分を示す肩書や「○○課長兼△△係長兼××室長」とかの兼務職のオンパレード。落語の「寿限無」(註2.みたく長い、長い。私? 佐藤家の執事兼宿六兼ぐーだら記者か。実は世帯主心得だったりして…。

(佐藤 紀生)



註1.:誰が偉いんだろう?
・副部長のような気がするが、ひとつの部に副部長と次長と部長代理と部長補佐がいるような会社は、かなり危ないだろうな。

註2.:落語の「寿限無」
・こんど長い職名のコレクションでも見せてくれ。寿限無好きのうちの元希なら簡単に覚えるかも。(以上:あずみ)

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Absolute Ego Dance / by Yellow Magic Orchestra