9/20/2004 up   ホーム  インデックス

pin 背広とネクタイは環境の敵




今年の夏は猛暑だった。7月下旬、首都圏では最高気温40度を超した。尋常じゃない。しかもアスファルトの照り返しなども勘定に入れたら、体感温度は50度近くじゃないのか?
地球温暖化に加えて、ますますヒートアイランド化が進んだのだろう。いくらビルの屋上を緑地にしましょうといったって、ビル自体が巨大な熱源。焼け石に水(註1.とはこのことだろう。今、東京でクーラーのない生活は想像できない。
ところでその酷暑のニュースを伝える東京のアナウンサー。ほとんどが背広にネクタイ姿。ギンギンに冷やしたスタジオからの放送なのだから、これはジョークだ(註2.。ニュースの中のサラリーマン。うだる熱気の中、背広にネクタイだ。鈴木善幸さんの弔問に訪れた国会議員もみんなフォーマル。見るだけで汗が出る。
もういいかげんにしよう。湿度の高い日本の夏に背広ネクタイはいらない。フレックスタイムの導入や、葬儀の場でも黒の喪章さえすればノーネクタイ半袖シャツで失礼にならない慣習の確立 —— などを国策にすべきだ(註3.。「環境に優しい」などとほざくなら、テレビ局などマスコミ、政治家、役人が率先してやるべきだ。
スローライフを目指す気仙沼市もしかり。「ノーネクタイ・半袖デー」を少しずつ増やすべきだし、「神聖な」議場は真剣な議論を阻害するものを排除する —— という精神から、夏日にはノー背広・ネクタイでいいと定めたらどうだろうか。別にTシャツにしろとは言わない。クールな頭で判断してほしいぞ。

(佐藤 紀生)



註1.:焼け石に水
・ビルのエアコンに、北海道で自然氷を作り運搬して使う(国土交通省の若手によるプロジェクト。苫小牧民報)とか、ビルの外壁を微量の水をしみ出させるように流すことにより気化熱で温度を下げようというような実験がはじまってるらしい。焼け石に水よっかすこしはましかも。

註2.:これはジョークだ
・デジタルハイビジョン放送とか、地上波もデジタル化が進んで、スタジオ内も綺麗に写るようになってくると汗なんか写るとバッチイと嫌われるんだろうな。でもテレビ局は確実に地球温暖化に貢献しているね。

註3.:国策にすべきだ
・そのときまず最初に、日本は温帯ではなく熱帯だと地理の常識の見直しをするべきかもね。だったらしょうがないかって気になるぞ、たぶん。日本人って決まり毎に弱いからね。熱帯なら背広なしでいいかって気にね。(以上:あずみ)

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