10/21/2007 up   ホーム  インデックス

pin Cool Japan を自動翻訳




パソコンで新聞を読むことが日常となった。わが「リアスの風(註1.」をはじめ河北新報、全国各紙、主要な地元紙、スポーツ紙、海外のメディアを含め、毎日12社のサイトを覗いている。
大きな事件などでは、各社の意見の相違を読み比べることができるし、各社によって同じニュースでも扱い方が違うので、その社の報道に対する「傾向と対策」(笑)を学ぶこともできる。さまざまな特集や読者投稿欄は閲覧できないこともあるが、そこは無料のダイジェスト版である点を考えれば、仕方ない(新聞の売れ行きに影響する可能性あるしね)。
もちろん世界各国の有力紙も電子版で読める。日本語版があるのも増えたし、なくとも自動翻訳という手段がある。変な表現が多くなるが、つたない英語力との合わせ技で、おおむね理解できるので、面白そうなニュースは自動翻訳をしてみる。
先日、米国の週刊誌「USニューズ&ワールドリポート」のサイトで「アメリカ人が他国から学ぶべき30選」(註2.という記事が目に付いた。JAPAN の名が5つもあるので読んでみた。

その自動翻訳。

1. 洗面所がハイテク
2. きつきつの部分および満足する胃
3. クリーニングによるコミューニング
4. まだ、より安全
5. 飲み物が欲しいと思いなさいか。あなたの電話によって払いなさい(韓国と日本)。

うーむ、これはなかなか手ごわい(笑)。

英語のタイトルと記事を見て修正した。

1. トイレでさえ先端技術の塊
2. 肥満にならない小食習慣
3. 掃除などを通して公共心を育てる学校教育
4. 前より若干悪くなったとはいえ世界トップレベルの治安の良さ
5. 電子マネーにもなる多機能な携帯電話

なるほどね。

1. は、多くの外国人が驚くことらしい。
暖房便座は多くの家庭で当たり前になりつつある。ウォシュレット (温水洗浄便座) も確実に増えている。さらには掃除がしやすく、清潔感が極めて高い形状のトイレが発表されるなど、良くも悪くも清潔大国・日本の象徴だな。
2. は、アメリカでは人口の3割近くが肥満であり、肥満が直接的な死因とされるなど深刻な社会問題となっている。それに比べ、食の欧米化でメタボな人が増えたとはいえ、日本食は低カロリーだし、イタリア人がパスタの大盛りを前菜にしているのを見ても、小食というのはうなづける。
3. は、かなり崩壊していると思う。ぜひ日本人が持っていた公共心、道徳を取り戻すしつけ、教育を願いたいもんだ。
4. は、銃を規制している点が一番大きいと思う。が、最近、凶悪・猟奇的な犯罪が増えた。日本人のみならず、日本で暮らす外国人ともども、安心安全な社会を再構築したいもんだ。
5. は、一番の納得。実際、個人的にもコンビニの買い物は携帯電話で「ピッ」としているしね。今後もどんどん生活のツールとして進歩していくだろうね。

日本もまだまだ捨てたもんじゃない。「Cool Japan」(註3.という言葉が示すようにアニメ、ファッションなど、世界で愛される文化を発信している。
日本の一部新聞はなぜか伝えていないが、英国BBCと米国メリーランド大が実施した世論調査で、日本はカナダと並び「世界に最も好影響を与えている国」に選ばれた(註4.。ニュースは世界を知る窓だ。できれば真実かつ公平なニュースを手にしたい。驕りはなるべく持ちたくないが、誇りを持たない国に未来はないと思う。


(佐藤 紀生)



註1.:リアスの風
・のりおくんが記者をしている宮城県北沿岸を地盤にしたローカル紙。親会社は東北の有力な地方紙 (ブロック紙) 河北新報。電子版こちら▼

註2.:「アメリカ人が他国から学ぶべき30選」
・まずは「USニューズ&ワールドリポート/ U.S.News & World Report」▼のサイト。続いて「アメリカ人が他国から学ぶべき30選 / How They Do It Better」▼のページ。
上記 Japan 関係の項目は
となっていて、それぞれがこれまでUSニューズ&ワールドリポートに掲載された単独の記事。なので、ちょっとフックのあるタイトルが多いのですね。ともかく、面白いので一読を。
のりおくんがどこの自動翻訳を使ったのかはしらないが、わたしの使ったGoogleのよりは精度が高いみたい。

註3.:「Cool Japan」
・NHKの衛星ハイビジョンと衛星第2テレビで放送しているバラエティ番組「COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜」▼が元になっている。この番組は、あまり日本に慣れていない在日外国人の視点で、日本文化のなかから「クール」を再発見しようとしている。温水洗浄便座は最もクールとされた。

註4.:「世界に最も好影響を与えている国」に選ばれた
・2006年2月の記事で、産經新聞のWeb版▼に出ていたらしい(朝日には出ていないらしい)が、サイトのリニューアルで消えてしまった。blogだとHere There and Everywhere▼が詳しい。似たような記事は2007年5月に共同通信系▼で流れていた。嬉しいような気もするが、それはそれでなんとなく恣意的なものも感じてしまうのは、だれかに毒されているからかもしれない。(以上:あずみ)

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