pinリーブ21の魔力
(佐藤家の日常から15)
yoko
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あきがごきげんで歌を歌っている

前は「津軽海峡冬景色」▼を熱唱して家族に迷惑をかけたが、今回の歌はCMソングだ。
あきいわく。「解読に2週間かかった」#(1)とのこと。ぜひ全部を聞いてほしいと歌い出した。
♪♪♪
 ヘイ!抜け毛、薄毛、髪の悩みは
 リーブ21
 言いたいことは、いろいろあるけど
 すべてはいえない
 まずは電話
 ナヤミムヨウ(783・640)
 自分自身は
 リーブ21
 あなたの髪は
 リーブ21
 そうだよ!

 りいいぃぃぃーーーぶ2ぃぃぃいいい1っっっ

(セリフ)
 髪悩んでないでリーブ21にまかせなよ
(聞き取り:佐藤あき)

これを踊りながら、歌うのである。
「すごいでしょ。全部覚えたんだよ」
と鼻高々で、級友にもほめられてという。それだけの価値があるとはとても思えないが、あきは再び感情を込めて
「りいいぃぃぃーーーぶ2ぃぃぃいいい1っっっ」
とせつなく歌うのである。友達とハモる練習までしているそうだ。
いかなる理由で、あのCMがあきの琴線に触れたのだろうか?
ポンズ・ダブルホワイトでも防ぎ切れない急性日焼け症のあきが、松崎しげるにシンパシーを感じているためであろうか?

あのCMソングは、ヒップホップ風のリズムに松崎しげるのボーカルが見事なほどに乗り損なっていて、そのズレが半端でない#(2)。けつがこそばゆくなるほど、気色が悪い歌に仕上がっている。しかしCMとしてみれば、その外しかたが、実にチープな趣があるのも確かで、かっこよくしたつもりが、思いっきりダサイという王道#(3)を歩んでいて、実は内心は楽しみにしているCMであった。怖いもの見たさの心理である。たぶんあきも、その辺は私のDNAを引き継いでいるのであろう。
しかし。とっくにあきらめの境地にあるとはいえ、薄毛の王道を歩んで40数年というジーサンの前で、朗々と披露した時は慌てたぞ。あきに注意しないとな。決して○○おじちゃんや、ましてや○○おんちゃん#(4)の前では歌わないようにと。おっと、もちろん、おれの友達の○○君や、そうそう会社の同僚の○○ちゃんの前でも禁止だぞ。
頼むぞ!不謹慎・親娘という烙印を押されるからね。

( のりお )

yoko
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あずみによる脚註
おれは、あのCMがとっても嫌いで、出てくると間違いなく廻すか消します。いやはや。
1.) 解読に2週間かかった:
あきちゃん!あんなものを解読する暇があるなら、浜崎あゆみでも覚えて歌って踊ってほしいぞ。
2.) そのズレが半端でない:
ラップって、グルーヴに乗って適度に揺れなきゃなんないのに、律儀にリズムポイントをキッチリ揃えて(しかも微妙に遅れて)ラップしてるからなあ。アクセントつけて歌ってるみたいだものねえ。
3.) 思いっきりダサイという王道:
いつもは、その辺のミスを楽しむ余裕はおれにもあるけど、今回はかなり追い込まれているようだぞ。
4.) ○○おんちゃん:
おじさんの気仙沼弁。現在は、血縁関係がないばあいにつかわれる傾向がある。この場合も○○おじちゃんは血縁のことで、○○おんちゃんは血縁の人ではないらしい。ってことは、おれのことか!(怒)



人間の好奇心って計り知れないなあ‥‥。