pin居眠りDNA
(佐藤家の日常から68)
yoko
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ゆーたも進学が決まった



AO入試とやらで早々と大学が決まってしまった#1.。決して成績優秀とは言えないのだが、そこが面接と小論文だけというAO入試。高校で野球を3年間やったということで、挨拶などの基本はたたき込まれたし、人の良さはガイが認めるくらい#2.なので、面接での心証が良かったのだろう。
ということで、2008年4月からは東京・八王子でキャンパスライフを送ることになる。

月日の流れるのは早いもんだ。そんな感慨に浸りながら、昔の日記などを読んでいたら、「佐藤家の日常」に発表しようとして、いつのまにか忘れてしまった小話が出てきた。
それは姉のあきちゃんの大学受験勉強の様子。こんなことを書いていた。



 風呂上り、茶の間を占拠して勉学にいそしむ、あきちゃんをのぞく。
 参考書を開いているが、ぐぐぐぐっと顔が参考書に近づく。顔面と参考書が激突する5センチ手前で、あきちゃんの顔がぴたりと止まる。
 30センチ離れる。がまた、ぐぐぐぐぐっと参考書とあきちゃんの顔が肉薄する。今度は3センチの距離で見事にストップする。
 なんか、昔よく見かけた「水飲み鳥」のおもちゃ#3.みたいだ。面白いので、しばらく台所から盗み見をする。
 17歳、高校生活も後わずかとなった、佐藤家の長女・あき。B型、水瓶座、寅年生まれ。母親譲りの健全かつ即効性のある睡魔と闘う受験生。
 がんばれ!あき。よだれの向こうに未来があるぞ!



うはは!思い出した。あきちゃんは、実に頑張って、勉強していた。
ゆーたは、野球の練習がきつかったこともあるが、教科書を開くやいなや、爆睡。机に突っ伏して寝ている姿を何度もみた。
本を開くと、数分で夢の世界に落ちていく母親の血#4.を双方とも受け継いでいるのは確かだ。

ゆーたよ!大学では勉強しないと落第もあるぞ。お父さんの友達には、半年という実に中途半端な留年#5.をしたやつもいるぞ。お姉ちゃんのファイトをまねて、眠気と闘うんだ!


( のりお )

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あずみによる脚註
しかし、こたつってのは居眠りを誘うものなんだよね。
1.) 早々と大学が決まってしまった:
それはとてもおめでたいけど、拍子抜けするくらい早いねえ。
2.) 人の良さはガイが認めるくらい:
あの、ゼッタイ負けず嫌いのガイお母さんが負けを認めたのですね。それは凄い!妙な誉め方だけど、のりおくんの息子とは思えないねえ。
3.) 「水飲み鳥」のおもちゃ:
▼水飲み鳥 (wikipedia-jp)ってのは「複数の物理法則の興味深い展示」なんだそうです。▼drinking bird (YouTube)現物が 動く樣子。
4.) 数分で夢の世界に落ちていく母親の血:
ゴルゴ13を読んだときだけ眠くなるわけじゃなかったのか。詳しくは▼ゴルゴの睡眠参照のこと。
5.) 半年という実に中途半端な留年:
いや、半年で単位は取れたけど、実際のとこ1年丸々の留年になったよ。まあ、目的をもってれば、勉強するよ。たぶん(^^)




ついにゆーたも気仙沼を離れる歳になったのか、さみしいのう。