|  エレガントな朝食の謎  (佐藤家の日常から1)  < 5/1/98 up >   ●  今週のユータ 
テレビの山田まりやを見て 
「おとうさんは、エロい女が好きなんだよね」
 
そのとーり#(1)だが、 
でもなぜ、山田まりやがエロいのだろ? ●  今日のアキ 
母へのお手紙。 
「おかあさんへ。 明日は6時半におこしてね。 (はあと) たのんだヨ。 お願いします。 あっ、あと 私がおきたらテーブルの上になにもおいてないじょーたいに してよ! いつもきたないんだもん。 明日はエレガントにしたいのさっ。 パンもあることだしっ。」 
以上、原文ママ。 
手紙にはサラダ、ミルク、パン、そしてなぜかゼリーを添えた食卓の絵が描いてある。 しかし、なぜ「パンもあるしっ」なのだろうか? 
おれが納豆嫌いのアキを矯正すべく、しつこく納豆ご飯を絶賛している反動からだろうか。よくわからん。しかも、彼女がエレガントな気分を欲している訳は何なんだろうか? 
うーむ。不思議なやつだ。 ( のりお )   ■
たかしによる“エレガントな朝問題”考察 
アキのイメージするところは、俺にはよく解るぞ。 
「エレガント=優美な、気品のある」 
「ほら、あんだ、なにやってんのっさ!さっさとたべらいん!ゆーたも、さっさどしらいん!ちこぐすってば!」#(2) 
と、朝の喧噪の中、オヤジは納豆で口の周りをべとべとにし、弟は、何を考えているんだか、にやにやしながらいつまでもご飯をたらたらと食べ続け、それをやかましくがなりたてる母親がいて、 
「ああ、なんで私はここのうちの子供なのかしら」とため息まじり。 
できればきれいなおうちで、すてきなキッチンとダイニング。いつもお花がかざってあって、朝食はいつかテレビで見た外国の人たちみたいに、優雅にパンとスープ、そして気の利いた会話。せめて明日の朝くらいはそんな風にしてみたい。でも、うちのおかあさんったら、そんなこと解ってもくれない。せめて絵に描いて上げたら解るかしら? 
でも、シジミのおみそ汁もいいわねぇ。私のほうがおかあさんよりたくさんとれたし#(3)、大きいのも私のほうだわ。アサリご飯もいいわね。でも、うちのおかあさんの事だから、きっと間違えて、アサリのおみそ汁にシジミのご飯を作るんだわ。ああ、私ってなんて不幸なのかしら。こんな母親をもって。でもいいわ、私にはすべすべのブドウのお肌#(4)があるから。おかあさんなんか、しわしわの干からびたナスビだもんね。 
というふうに考えているに違いないね。   ▲あずみによる脚註 ある日の“ブーフーウー”メールから、例によって佐藤家の楽しい日常の紹介と、たかしくんの考察です。いやあたかしくん鋭い!とオレは思います。これ以上注釈を加えるような面倒なことはなにもありませんが、まあなんか書かないといけないと云う義務感でちょっと。 
1.) そのとーり: そのとーりだが、別にエロい女に限る訳ではなく節操がないと云っていい。 
2.) ちこぐすってば!: 会話は純正気仙沼弁で行われている。この点も“エレガント”なアキには許せないことに違いない。 
3.) たくさんとれた: 前の日には、近くの海で潮干狩りをしている。負けず嫌いな母娘だから、当然競争して捕りあっている。 
いやあ3時間で10キロ採りました。なぜか磯シジミが多かったけどね。 近所にお裾分けしても、2、3日はシジミの味噌汁とアサリの味噌汁&炊き込みご飯だっ! それにしてもガイ(母)とアキは大粒のものをゲットしては自慢しあっていたぞ。 
との、リポートがあります。 
4.) すべすべのブドウのお肌: この母娘間で、お肌をめぐる大戦争があった。詳細(と、その当時のいろんなおバカな出来事)は、こちら→→→ (佐藤家の日常特別編) |