![]() (佐藤家の日常から3)
< 9/14/98 up > ![]() ![]() ● こないだのガイとアキ
「アキ。キロロの歌なんていったっけ。うん。新曲のほう」#(1)
「“未来へ”でしょ」 「あっ、そうそう。“ポーラ 足元を見てごらん”・・」 「ポーラ?」 「何?」 「“ほうら、足元を見てごらん”じゃないの。それ」 「えっ。違うよ。ポーラだってば。ポーラって未来のことでしょ」#(2) 「うそ。何言ってんの。バカじゃないの」 「絶対ポーラだってば」 「500円かける」 「いいよ」 「ユータも、お姉ちゃんと同じ」#(3)
ここでアキが友達から歌本を借りてくる。
「ほうら、おかあさん。ほうらじゃない」
「・・・・」 「まあ、こうなるとは思っていたけど。なんで“ポーラ”なんてでてきたの」 「おかしい。この本間違ってんじゃないの」 「しかし。ずれてんだから。ポーラだって。耳変じゃないの」 「そうそう。おかあさん耳変なんだよ」 「勘違いしやすいよね。おかあさんは。まあ歌ぐらいならいいけど」#(4) 「そうそう。歌ぐらいはいいけど」 「ポーラだっていいじゃないの!」 「じゃ、500円」 「ぼくも、500円」 「CDで歌詞確認しないと」#(5) 「いいから500円」 「そうそう500円」 「ふん」 ( のりお )
![]() ![]() ▲あずみによる脚註
さらにおとぼけ度を増すお母さんと鋭い娘とのあいだの、楽しい日常の紹介です。こんかいお母さん(ガイ)は、手も足もでないほどコテンパンです。まさにギャフンですね。 ってことで、とりあえず一言二言。
1.) キロロ:
どうでもいいけど、キロロのピアノのおねーちゃんも天然がはいってるね。 ついでと云ってはなんですが、最近の大ぼけネタの紹介。
ガイが就職した。「日凸」とかいう書道協会の事務。もちろんバイト。面接官とのやりとりを聞いてくれ。
「書道の経験は」
「あります、あります。小学校の授業で」 「日本人ならだれでもあります」 「あっ。書道教室にも1年通いました」 「1年ですか。それでここにある(履歴書を見る)書道が好きです、というのは・・・」 「あの、正確に言うと、墨の匂いが好きなんです」 「・・・」
という脳味噌がとろけそうなやりとりで競争率4倍(つまり4人応募があったのね)の難関を突破したのだぞ。いいのか!それでいいのか?おれは就職戦線0勝15敗の経験があるんだぞ。チクショーいいのか?!(泣くなのりお!)
2.) ポーラって未来のこと:
どうしてこうキッパリと決めつけられるのか、謎だ。それにしても、ポーラ=未来とは‥‥?キッパリとした男っぽい性格のガイだが、少女まんが愛好家でもあるので、その線から勘違いしたと思われるがそれにしても‥‥。
3.) ユータも、お姉ちゃんと同じ:
母とお姉ちゃんのやりとりを聞いていたユータがちゃっかり勝ち馬に乗る。
4.) 歌ぐらいならいいけど:
おかあさんの勘違いに日々迷惑しているお姉ちゃんの素直な感想。
5.)CDで歌詞確認しないと:
まだナットクしていないお母さん。のりおくんのたれ込みによると、CDで確認するまではと支払いを拒否しているらしい。ところが、お姉ちゃんはその頂けるはずの500円からちゃっかり300円だけ前借りしたという。素晴らしい。 |