2/15/1999 Renew   ホーム  インデックス

pin 水虫の誘惑
<7/29/9 up>




悩んでいる人には申し訳ないが、一度水虫になってみたい。水虫が好きってことではもちろんなく、治療してみたいと言った方が正確か。昔から治療とか修繕とか、その回復過程を含めて観察するのが好きな性分なのだ。
最近の水虫治療薬のテレビCMはコンピューター映像を駆使した作品が多い。水虫の細胞膜“爆破”や、薬が流れ落ちる滝のように患部に浸透するものなど、いかにも薬効がありそうだ。イメージ映像なのは百も承知だが、<薬好き><治療好き>のひねくれ心をムズムズ刺激する。水虫苦の友人は「全治しないんだぞ。ふざけるな」と怒るが、一度治療したいと虫が騒ぐ。
CMの世界は、その優劣が大きく売り上げを左右するし、昔から製薬会社はイメージ合戦でしのぎを削っていたな。なんだかよく分からないが「ファイト!一発」だったりするし、いかにも“効きそう”というイメージは大切なのだけど、過大広告す れすれの勝負なんだろうな。
そういえば参院選挙でも各党はイメージ戦略に必死だった。そして過大広告「この国をプラスにしたい」を掲げたところは見事に敗北した。「税金をさらにプラスしたい」「献金するゼネコン、大銀行の業績はプラスにしたい」という本音が聞こえてきそうだったものね。結果、見事に議席数はマイナス。やはりイメージだけでは、だめということだ。本当の効果が伴わないと、毒にも薬にもならない。ある党には、今回の敗北はいい薬になるのだろうか。治療の過程をきちんとウオッチングしたい。

(佐藤 紀生)
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Have You Ever Seen The Rain / by Creedence Clearwater Revival