 北風の吹くオヤジギャグ
北風の吹くオヤジギャグ
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最近、だじゃれや軽口がエスカレートしている。不景気を笑い飛ばそうという気概…と気取ってみても、単なる「軽口オヤジ」に堕したというのが正しいんだろうな。 
北風のごとく周りを「寒く」しただじゃれ、軽口 
その1 
「しし座流星群は前評判ほどじゃなかったねえ。ジャコビニ(雑魚ミニ)に比べれば。うはは」(冷笑度50)
 
その2 
「ガーシュインが来日した際、テレビ時代劇を見てつくった奏鳴曲って知ってる?“ソナタ、何者じゃ”っていうの。うははは」(冷笑度70)
 
その3 
「13番目の星座、蛇使い座が見つかったけど、実は日本でも13番目の干支(えと)が発見されたんだ。亥年の次に何と猫年がある!うそだって?これがホントの猫だまし。うははははは」(冷笑度100)
 
被害は会社の同僚、友人、そして家族にも及んでいる。その影響か、女房の天然ぼけぶりに一段と拍車がかかった。 
‥‥(とあるガソリンスタンドで)「すみません。ガソリン大盛りください」。これだもの。そば屋でバイトしていたからとはいえ、おまえはサザエさんか。不景気を笑い飛ばす前に、他人から笑われてしまってどうする。 
しかし。江戸小話は言うに及ばず、狂言の世界も地口と呼ばれるだじゃれがあふれている。権力への当てこすりという庶民の直接的な手段になっていたばかりでなく、笑いは硬直する社会、局面の足をすくったり、変質させたりする効果がある。「軽口」は「辛口」や「はけ口」になったりする。おっとこれは「減らず口」か。うはは。 (佐藤 紀生) ●
あずみ註 
・あまりにもくだらなすぎるので、掲載を止めようとも思ったけど、ま、一種の見せしめにいいかもと載っけることにしました。みなさん、こういう非道いギャグは止めましょうね。ちなみに、荻野アンナが出てくるとテレビのスイッチを切るわたしです。あの人も非道いねえ。 |