4/28/2007 up   ホーム  インデックス

pin 気仙沼の四役




気仙沼市の魚が、旧唐桑町との合併を期にサンマから「カツオ」に変わった。
確かに、市魚市場の水揚げを見れば、気仙沼港発展の主役はカツオだ(註1.。カツオの水揚げ増加とともに、気仙沼は発展してきた。港町発展の功労者でもあり、現在まで続く経済効果を考えれば、顔として異論はない。ただ難は「カツオといえば土佐・黒潮」というイメージが強い点だ。
一方サンマは昭和30-40年代に13年日本一の水揚げを誇った。民間団体の「目黒のさんま祭」(註2.は定着し、気仙沼大使の役を担っている。現在は北海道花咲港の独走が続くが、花咲はサンマというよりカニのイメージが強い。
フカヒレはサメの一部であり、市の魚とするには抵抗がある。しかしテレビのグルメ番組で繰り返し「気仙沼産の高級フカヒレ」と紹介され、その経済効果はとても大きい。「港町ブルース」「気仙沼ちゃん」(註3.以上に当地の名を全国区にした功労者であろう。
そこで私案。市長をカツオにして、サンマが助役、フカヒレを収入役にしてはどうか? 気仙沼は全国一のはえ縄漁基地でもあるしマグロを教育長にして四役としてもいい(註4.。部長職には、カキやワカメやホヤ、アワビ、ウニという多士済々が並んでも楽しいではないか。
遊びが過ぎる —— という声もあろうが、それだけ海の幸に恵まれていることをアピールできる。水産と観光で21世紀を生きて行こうというのだ。そこまでやってもいいと思うが、どうだろう。
決まったからもう遅い? そうした頭の固さは捨ててしまいましょう!


(佐藤 紀生)



註1.:気仙沼港発展の主役はカツオだ
リアスの風の記事▼によると、2006年も鮮カツオ水揚げ日本一で連続10年日本一を達成したもよう。水揚げも70億円ちかくで、気仙沼港全体の1/3強と、カツオはまさに市の顔なんですね。

註2.:「目黒のさんま祭」
・気仙沼市民有志が気仙沼港のサンマを持って目黒区に押しかけ、炭火でボーボー焼いてみなさんに食べてもらおうということ。もとはもちろん落語の目黒のさんま。2006年で11回目となった目黒区民まつりの名物企画。目黒には「目黒駅前商店街振興組合青年部」による目黒のさんま祭りもあってこっちは岩手県宮古産のサンマをつかっていて、演芸なんかもあってにぎやか。

註3.:「港町ブルース」「気仙沼ちゃん」
・「港町ブルース」は、作詞深津武志なかにし礼、作曲猪俣公章による森進一1969年の大ヒット曲で、レコード大賞最優秀歌唱賞、NHK紅白歌合戦ではトリと森進一を大スターに押し上げたとともに、気仙沼の名前も売っていただいたありがたい曲。いまでは市内中央の旅客船発着場通称エースポートの公園に歌碑まである。
「気仙沼ちゃん」は1975年フジテレビではじまった萩本欽一の「欽ちゃんのドンとやってみよう!」に出演した素人。赤いほっぺの田舎娘が気仙沼弁むきだしで強烈にボケ、一躍人気者になった。山田花子より強烈だったと思う。現在は市内大島で民宿の女将としてがんばっている。

註4.:マグロを教育長にして四役としてもいい
・本吉町の魚はマンボウで、近い将来合併と云うことになったら、マンボウを副市長待遇でおねがい。(以上:あずみ)

ya1 馬鹿ミニ ya2

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