3/21/2009 up   ホーム  インデックス

pin 電付き




最近、上り坂をすいすいと進む自転車をよく目にする。こいでいるのは脚力自慢の若者ではない。多くは人生の先輩だ。電動アシスト自転車。踏む力をモーターが手助けしてくれる。個人差は大きいが、元気なお年寄りなら10度ほどのきつい坂でも御の字という。
原動機付き自転車を原付きと約すが、これはまさに「電付き」。電池性能は日進月歩し、軽量化も進んでいる。変速機が付いて、登坂能力を高めたものまである。当然、排ガスは出ないので、環境にも優しいし、健康にもいい。気仙沼のようなアップダウンの多い地域だと、自転車の使用をためらう場合が多いが、昨今の「電付き」ならば十分対応してくれるようだ。
自転車は子どものころ、慣れ親しんだ乗り物だ。三輪車から始まり、補助輪付きを経て、自転車デビュー。昭和40年代には五段変速が当たり前になり、今考えるとこっけいだが、自動車のブレーキランプを模したゴテゴテの後部ライト(確か「電子フラッシャー」(註1.と呼んでいた)。高度成長期のおもちゃだ。今の「電付き」との違いは象徴的で、いろんなことを考えさせる。
山手に住み、脚力も日々衰える今こそ「電付き」は強い味方かもしれない。購入費は、女房が握る私への補助金(小遣いとも言う)のアップに期待したいが、即座に否決されるだろうなあ。


(佐藤 紀生)



註1.:電子フラッシャー
・YouTube にはやはり、こんなスゴイのが▼ありました。ブレーキランプというよりは、これはウインカーですね。デコトラとかの元祖なのかも。

ya1 馬鹿ミニ ya2

Like a Rolling Stone / by Bob Dylan