pinバレンタインメッセージの戦慄
(佐藤家の日常から35)
yoko
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バレンタイの日

今年もあきちゃんからバレンタインのプレゼントをもらった。ゆーたもおこぼれに預かった。ここでは、ガイとのバトルばかり取り上げているが、ひとたび闘いのリングを下りれば、心優しいあきちゃんではある。パチパチ・・・。
と考えつつプレゼントの袋とともに渡されたメッセージを読む。

バレンタインデーは Happy.Day だってチョコづくし.
. Dear My Father .
Happyバレンタインなのです...本来ならチョコをどーんと
あげたいけど、お父さんは好きではないんだよね
今年は“こんぶ”だよ!おいしんだよ!(たぶん)たべてね〜..
おいしい、おいしい、きっと 愛と心がこもってまーす..
3月16日の誕生日にはきっとすてきなものが届くでしょう。
夕食つくってプレゼントしたいと思いまーす!!
何食べたいか考えてね。デザートでもOKだよ..
大好きなPaPaへ.
From Your Cute娘

というのが全文だ。ジャスコの袋の中身はおつまみコンブ#(1)、その名も「とろりんこ」という商品だった。しかも二個も入っている!わーい。身も心もとろけそうなネーミングである。しかも合成甘味料がたつぷり振りかけてある。甘い。甘すぎる。うれしいなあ。しかもPaPaなんて一度も呼んだことないくせに、何ともこそばゆい。
しかも誕生日にはあきちゃん、お手ずからのディナー。チョー怖い・・・もとい、楽しみだなあ。
でもあきちゃん、その気持ちだけでお父さんはうれしいです。ガイの手料理で鍛えているからと言っても限度があるし、高校生は勉学第一。そんなに気を使わなくても父は十分満足です。
えっ?リクエスト?「トーストと目玉焼き」。手間がかかるなら「ホットミルク」でいいですう。「ああそんなに怒らないで。父はふりかけご飯があれば、幸せな人#(2)なんです。わたしには妻とかわいい子供がいます。人生これからです。
そういえば3月17日はじいさんの一周忌法要。前日には東京、仙台からおじさん、おばさんがそろう。「そっかぁ!じゃあ腕によりをかけないとね。るん!」。後生です。

ところで

ゆーたへのバレンタインメッセージも、ちょっと借りて読んでみる。

とぉ〜ってもデリシャスなチョコレートと愛を弟にプレゼント..
なんてやさすい〜お姉ちゃん#(3)なのかしら..
ゆーたも早いもので今年は中学生!!っつーことで、
少し大人っぽいチョコにしたよ。
量は去年より少ないケド、高級だから味わってたべてネ.
(ウソ)(本当)?!
あっ!好きな子からもらえるといいね.
(いっぱいいるうちの一人から)。

P.S
あんまりにもキレイでおいしそうなチョコだから、
自分のも一つ買っちゃった!

うーん。さすがあきちゃん。文章の完成度が極めて高いっす。ツボのとらえ方が絶妙です。あきちゃんは、まだ好きな人がいないので、自分で買って食べているのですね。がんばれ16歳!ファイト!あき!
ところでゆーたは6個チョコをもらったが、このうちお母さん、お母さんの姉(トコおばちゃん)などの義理チョコを除くと、二人の女の子から、それなりの思いを込めたチョコをもらったらしいが、好きな子ではなかったらしい。
「今年はだめ」#(4)と、鼻の穴からため息をついていた。生意気なやつだ。ちくしょー!

( のりお )

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あずみによる脚註
バレンタインには、やっぱり何かあるのが佐藤家なんだね。
1.) おつまみコンブ:
どうしてコンブなのか、その謎を鋭意取材してくれ、のりおくん。
2.) ふりかけご飯があれば、幸せな人:
ちょっと前までは、タバスコとマヨネーズだったのに、のりおくんも枯れてきたのかな。
3.) やさすい〜お姉ちゃん:
モー娘。のよっすい〜の影響なんだろうか?ともかく、メッセージの現物はこういうもんです↓↓

メモ1
メモ2
4.) 「今年はだめ」:
おととしのの大収穫については、ゆーたのミレニアムバレンタインを参照してちょうだい。




そのうち、あきちゃんの料理もレポートしてね。