pinゆーたの観察日記
(佐藤家の日常から22)
yoko
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へいせい10年9月12日(土よう)#(1)


きょう、おかあさんは、いがんのしゅうだんけんしんに、行く予定でしたが行きませんでした。
なぜかというと、きのうの夜8時からごはんも食べず、お茶も、水も、むぎ茶も飲まないでがまんしていたのに、けさ、おねえちゃんの朝ごはんのおかずだった「めかぶ」#(2)「どれどれあじみ」といって食べたのです。
トイレではこうとしてました。でもでませんでした。
ほけん所に電話して
「ほんの少し食べただけなんですが、だめですか」
と聞いていました。
でもだめでした。#(3)
おねえちゃんは
「おかあさん。いつもわたしのこと食いいじがはっている#(4)、といじめるけど、おかあさんのいでん、じゃないの」
とおにの首をとったようにいつまでもののしっていました。
おかあさんは、きょうの夜も飲まない、食べないで、さっきおなかをぐうぐういわせてふとんに入りました。
あしたこそ、いの検査ができますように。

さとうゆーた  


あきせんせいのお返事

「ゆみこお母さんの、おばかさかげんがよくでています。もう少し、おかあさんのあわてぶりをきちんと書くと、もっとよくなりますよ。でも、めかぶというのがいいですね。実にまぬけですね」

( のりお )

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あずみによる脚註
過去のメールをひっくり返してたらたまたま出てきたのだけど、やっぱり面白いので、ナイショでアップします。
1.) へいせい10年9月12日(土よう):
これは1998年9月の出来事。ゆーたは当時3年生でした。
2.) めかぶ:
ワカメのいわゆる葉っぱ部分ではなく、根に近いところ。比較的厚く丸い紙コースターのような葉が何枚も重なり、ボール状になっている。これを細かく刻んで熱湯をかけると、綺麗な緑色に変わり、山芋のような粘りが出て、ごはんの友として最上の一品となる。また、葉を1枚1枚切り分け網で焼いたものは、酒のあてに絶好だ。
3.)でもだめでした:
最近のガイかあさんの行状について、のりおくんからちっくりが入りました。

ガイに、このことを話すとすっかり忘れていた。
自分にとって都合の悪いことは、たぶん瞬時に忘却回路に放り込まれ、あっというまに分解、消去されるのであろうなあ。うらやましい。しかも「今年の健康診断では、朝まんじゅう食べて行ったけど血糖値は正常だった」と自慢されてしまった。自慢回路は年を取るごとにますます機能が強化されていっているような気がする。うらやましい。


だそうです。ってことは、ガイかあさんってもしかして、気合で血糖値をコントロールできるんだろうか?
4.) 食いいじがはっている:
あきの食い意地については、こんなのこんなのとか、様々なエピソードがあったね。




ナイス!ゆーた(その2)