pinガイおかあさんの芸名
(佐藤家の日常から71)
yoko
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ガイはクイズ番組が好き



最近は民放の「クイズ・ヘキサゴン」に代表されるような、お馬鹿な回答が笑わせてくれるタイプが好きらしい。
その「クイズ・ヘキサゴン」の問題の1つが、これ。

「世界初の宇宙飛行士、ガガーリンが地球を見て発した名言は『地球は○○』」

「ちっ、簡単な問題。『地球は丸かった』じゃん#1.

確かに。そうだぞ、ガイ。


お笑いと言えば、長寿番組にしていまだに人気番組として君臨している「笑点」#2.
先日、ガイと二人で見ていたが、ガイが一番、笑うのが木久蔵改め、林家木久扇師匠のダジャレ#3.。子供にも先にオチをいわれるくらい分かりやすいのがいいのだろうか。

そういえば、「クイズ・ヘキサゴン」で、超お馬鹿回答を連発するスザンヌ。純粋な日本人なのになぜ英語名なのだ?
ともかく、お馬鹿回答仲間としてか、それとも同じ「欧米化」の仲間#4.としてか、ガイはとてもシンパシーを感じているようだ。
そこでガイに「林家スザンヌ」という芸名を付けてやったら、喜んでいた。
めでたし、めでたし#5.


閑話休題。
この間、ガイと「佐藤家の日常」の話題になり、70編に達したことを伝え(ガイはあまり熱心にチェックしないのだ)、あきの「おかか頭事件」#6.などを笑いながら、思い出話に花を咲かせた。

山崎豊子の名作『大地の子』を粉砕した『ツチノコ』事件#7.について話すと、ガイは「ああ、私が『大地の子』を『土地の子』と間違った話でしょ」と来た。
さすがである。
構想20年(たぶん)、制作費30億円(たぶん)、中国の大地を舞台にし、20世紀を覆い尽くした戦争の悲劇を題材にした大河ドラマ「大地の子」! なんせ「大地」である。「ダイチ」。この重々しい響きがあってこそ、日中共作のダイナミズムも出るというもんだ。
それをガイは前回、日本を代表する珍獣「ツチノコ」に一瞬にして変貌させた。
今回は西岸良平作、下町情緒溢れる庶民の物語「三丁目の夕日」#8.よろしく、ほのぼの漫遊録にしてしまった。その名も「土地の子」。
「トチ」じゃ、「ポチ」とか「ハチ」(水戸黄門のうっかり八兵衛)とか、軽すぎる。
心理学用語に「ギャバガイ」#9.というのがあるが、自分が「ガイ」という重々しいあだなを付けられた反動か、軽めに軽めにいこうとする性向があるようだ。

ガイいわく。「ダイチのコ……。なんかピンと来ないのよねえ」

だからといって「トチのコ」もないとは思うぞ。
頭の中は「ハチの子」とか、「ガイの子」(それは娘と息子だが…w)とか、いろんな「子」が飛び回って、次の日は仕事に支障が出た(うそ)。


( のりお )

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あずみによる脚註
あまりにピッタリの芸名で、腰が砕けるほど笑わせてもらいました。
1.) 『地球は丸かった』じゃん:
もちろん「地球は青かった」ですから。旧ソ連の軍人ユーリイ・アレクセーエヴィチ・ガガーリンが1961年4月12日ボストーク1号で世界最初の有人宇宙飛行に成功したとき、地球をみて云った言葉だといわれている。ただし、諸説あって、それで正しいのかどうかは謎なんだけど。
2.) 「笑点」:
云うまでもなく、日本テレビの看板演芸番組で、1966年5月から続いている日本を代表する長寿番組。日曜午後5時20分からの放送なのに、いまでも常時15%前後の視聴率を誇る「お化け」番組。その人気の中心が、落語家による大喜利。ちなみに、のりおくんはずっと前、ガイのPHSの着メロを笑点のテーマにするイタズラを敢行している。詳しくは佐藤家の日常特別編▼をご覧下さい。
3.) 林家木久扇師匠のダジャレ:
笑点大喜利のメンバーの中で、ぼけでおバカさん、落語で云うと与太郎役なのが木久扇で、下らないダジャレが「お家芸」。2007年に息子林家きくおが真打ちに昇進するのに伴い木久蔵を譲り、自分は公募した中から木久扇を選んだ。
4.) 同じ「欧米化」の仲間:
のりおくんはガイを「ロシア人スパイの風貌」と紹介している。ロシア人までは分かるがスパイって何? ともかく彫りが深く草刈正雄というか梨花を男っぽくした感じのガイなので、スザンヌにシンパシーを感じるのは分かる。
5.) めでたし、めでたし:
って、おい、こんな落ちでいいのでしょうか。いや、林家スザンヌ。。。あんまり面白くて笑うしかないが。。。ガイが林家なんて、絶句だが。。。
6.) あきの「おかか頭事件」:
これはかつお節の呪い▼をご覧下さい。
7.) 『ツチノコ』事件:
これは名作お笑い大地の子▼を参照して下さい。
8.) 「三丁目の夕日」:
西岸良平作の漫画。小学館のビックコミックオリジナルに1974年から連載されている、大長寿漫画。正式なタイトルは「夕焼けの詩」▼。2005年に『ALWAYS 三丁目の夕日』▼として映画化され、大ヒットを記録した。昭和33年東京の下町を舞台にした作品で、2007年には続編も作られた。この作品の影響により、昭和30年台に焦点をあてた様々な作品や番組イベントが続き、昭和30年代はちょっとしたブームになっている(2008年現在)。
9.) ギャバガイ:
言葉のわからない土地にいたとき、小動物が草むらからピョンと飛び出した。現地の人はそれを見て「ギャバガイ!」と言ったとする。言葉が分からないので、いろいろな推論が成り立つ。その小動物の名前? 「びっくらこいた」ってこと? それとも「逃げたぞ!」の意味かもしれない。 様々な情報を得て推論するしかなく、論理的に難しい問題だ。 ところで、赤ちゃんが言語を獲得していくときも、こういう論理的に特定できない事態の連続。その中で赤ちゃんはどうやって言葉を習得していくのか? というか、ふつうは直感的に正解にたどり着いている。そうでなくちゃ、数年で言葉を習得などできっこない。しかし本当にそれが正解なのか、振り返って考えればもちろん間違っている可能性はつねに存在している。これをギャバガイ問題というらしい。(この項:のりお)




ガイが林家スザンヌならのりおくんは林家つるのか。2人合わせて林家ツルンヌ。